改訂履歴
09/7/20 ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 推薦ディスク追加
08/8/30 ベートーヴェン/交響曲第二番 推薦ディスク追加
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ペナント・レースももう中盤に差し掛かってきましたが、我らが中日がここにきて8連勝!ホームラン王まっしぐらのブランコも完全に4番に定着し、浅尾投手が再び中継ぎに再転向し、谷繁捕手の復活で、攻守ともにやっと本来の力を発揮し始めました。現在3位ですが、2位ヤクルトまで1.5ゲーム。首位の巨人までは5.5とまだまだですが、後ろ姿が見えてきました。これからを期待したいですね。
ちなみにマニアックな楽しみなのですが、今年で引退を表明している立浪選手の通算安打数が七月一日現在2468で、日本プロ野球界の通算安打第7位の長嶋茂雄さん(この人に説明は要りませんね)の記録の2471まで、あと3安打です。代打のみの出場なので2500は達成できないと思われますが、中日一筋の立浪選手はルーキーだった’88年から私は応援しているので、この記録だけは是非突破して歴代単独7位になって欲しいです。
というわけで、今回クラシックの話を期待されていた方、ごめんなさい。
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二日目の5/3(日)も午後から金沢へ行きました。日曜日ということで昨日よりも混んでおり、昨年の混雑を彷彿とさせました。
この日は、今年で23歳のジャン=フレデリック・ヌーブルジェのピアノ・ソナタをまず聴きます。ハイドンのピアノ・ソナタ第47番から始まり、モーツァルトのピアノ・ソナタ第5番K.283と第8番K.310というプログラム。昼の時間帯に第8番のソナタがあるというのでこのプログラムを選択しました。金沢市アート・ホール(ポルテ金沢6F)で午後2時半開始。ハイドンのピアノ・ソナタはほとんど聴いたことが無いのですが、私にはなかなかの好演。続くモーツァルトの第5番(これもほとんど知らない曲)になると、ピアノのタッチが変わり、確かにモーツァルトだと分かる演奏。しかし、お目当てだった第8番では、後期ロマン派のスタイルになってしまい、作曲家の顔が見えない演奏になったのは残念。第5番のスタイルそのままで聴きたかったですね。
その後、昨日行けなかった青島広志さんの1時45分から始まるモーツァルト講義を聞きにホテル日航金沢へ向かいました。その会場は音楽堂から道路を隔ててすぐ正面の場所です。一階のチャペル造りの一角で行われていたのですが、無料ということもあってか、もう既に大混雑しており、吹き抜けの奥にある階段から立ち見している人たちがいるほどでした。私はうまい具合に青島さんが入場する入口近くに入れてもらえ、ピアノのななめ後ろの床にしゃがんで座りました。普段は結婚式用の部屋であるのか、ヨーロッパ風の造りと照明によって、モーツァルト講義には雰囲気がマッチしており、会場に選ばれた理由が分かりました。青島さんはウィグを頭にかぶり、ベージュを基調とした18世紀の服装で登場。さすがに青島さん話がうまいですね。そして当然ながら音楽の造詣が深い。ここではモーツァルトを中心に、ヘンデルからドニゼッティまでオペラの歴史について、自身のピアノ演奏とテノール小野勉さんの歌唱を交えて語ってくれました。
その後、ポール・メイエさん、工藤重典さん、モディリアーニ弦楽四重奏団によるフルート四重奏第2番K285aやクラリネット五重奏K.581の公演も気になりましたが、前日の感想からストリングスにやや不安があったので、パスすることに決め、音楽堂交流ホールへ行き、4時45分からの青島さんのお話を再び聞くために早く席を取りに行きました。この席取りが正解で開始時間になると八角形のステージを取り囲んだ座席は既にぎっしり寿司詰めになり、立ち見客の方も結構列を作っていました。一体何百人来場していたのでしょう。千人はいないとしてもその数字近くまで入場はあったのかもしれません。先ほどと同じ姿で檀上に姿を見せた青山さんは破顔で前後の観衆にそれぞれ片膝をついて一礼。ここではモーツァルトのオペラ中心のお話でした。再び登場の小野さんに加え、金沢出身のソプラノ歌手・浪川佳代さんが「フィガロ」・「ドン・ジョバンニ」などのアリアをステージを360度取り囲んだ観衆に向けて披露してくれました。
さて5時45分。今回最後に聴いた公演は井上/OEKと女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレック(pf)による交響曲第27番K.199とピアノ協奏曲第27番K.595です(音楽堂コンサート・ホール)。シンフォニーの方は聴いた記憶がこれもあまりないのですが、昨日と同じく洗練された響きがありました。そして肝心のピアノ協奏曲第27番K.595ですが、一言、とても素晴らしかったです。私の聴いた限りでは今回「ラ・フォル・ジュルネ」の演奏の中で最高でした。この日のOEKの状態・バランスは私の聴く限り絶妙であり、特に管楽器・木管楽器プレイヤーが優秀で、弦楽器も雄弁でした。それに加えピアノのケフェレックさんがソフトなタッチで演奏し、コンサート・ホールの残響効果を最大限に生かすことによりエレガンスな響きを生み出し、聴衆を魅了していました。ケフェレックさんの演奏からはエリック・ハイドシェックのような即興性やひらめきはあまり感じませんでしたが、確たるモーツァルトの響きというものをこの人は持っていると拝聴しました。第一・第三楽章におけるカデンツァはただただ美しいとうなるのみ。OEKの方も第一楽章の第一ヴァイオリンで涙腺が緩みかける場面もあり、第三楽章でのリズム感も文句なしでした。本当に素晴らしい演奏だったなと感心しきり。会場を出て、まだケフェレックさんのコンサートが残っていないか混み合うチケット売り場でタイムテーブルで確認すると、この協奏曲を以ってケフェレックさん今回終了であり、既に前日と当日の午前で公演済みであったということが分かり、あの響きでピアノ・ソナタを是非聴きたかったと口惜しく思いました。
昨年、そして今年も「ラ・フォル・ジュルネ金沢」について長々と書きましたが、この音楽イヴェントが来年以降も引き続き行われ、金沢に定着することを願ってやみません。文化的・経済的に成熟した国・地域において、非常によく練られた企画で、綿密にスケジューリングし、真にクォリティが高い演奏が確保できていれば、クラシック音楽という一見敷居の高い娯楽であっても大勢の人々から支持されるのだと実感した日々でした。
付記
『「モーツァルトと仲間たち」をテーマにした今年は、金沢市の石川県立音楽堂などで157公演が行われ、昨年より約9,000人多い92,300人(主催者発表)が来場した。
北國新聞赤羽(あかばね)ホールでの前夜祭をはじめ、金沢中心部に会場を広げた新たな試みについて、マルタン氏は「音楽性の高さを維持しながら公演数を増やせたのは素晴らしい」と評価。来年については、生誕200年を迎えるショパンと仲間たちという、フランス・ナント市や東京と共通したテーマでの開催を検討しているとした。
会見には、最後のタクトを振ったばかりの井上道義音楽監督も出席し、「来年以降も金沢らしい音楽祭を続けていけると確信した」と語った。』
2009年5月5日付 富山新聞 第17面より
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モーツァルト新発見直筆譜の講演と演奏が終了し、私もエスカレータで一階に戻ると、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)の音楽監督である井上道義さんが、音楽堂玄関正面に登場されていました。ファンとの記念撮影会です。私もこんなに間近で御本人を見るのは初めてでした。正面玄関を見ると他の出演者のサイン会の告知紙も出ています。とにかく、音楽堂を中心に半径数百メートル内に金沢駅、イベント広場(金沢駅東広場地下)、もてなしドーム(鼓門下)などで、様々なイベントや無料演奏が全て行われており、会場が近接しているため移動が非常にスムーズ。また音楽堂地下一階交流ホールの会場も一度購入したチケットを見せれば何度も入退場でき、当然並行してメインである有料公演が進行しているわけです。空き時間があっても、まったく退屈せず、むしろ次にどこに行こうかと悩むほどのボリュームでした。
さて初日の二番目の有料公演は、当日のメイン・ディッシュと決めた、午後4時からのポール・メイエ(cl)と井上/OEKによる「フィガロの結婚」序曲K.492とクラリネット協奏曲K.622です。場所は音楽堂コンサート・ホール。実は、恥ずかしながら井上さんが2007年の音楽監督就任以来初めてのOEKを聴きました(去年はイザイ弦楽四重奏団のチケットを取るため当日券行列にひたすら並び、同コンビの「英雄」交響曲を聴き逃した)。久しぶりのOEKですが、演奏が始まるとすぐにおやっと感じました。OEKファンからは何を今さらと叱責を受けそうなのですが、早いテンポでいかにも前プロという「フィガロ」も良かったのものの、特にクラリネット協奏曲において、弦楽器・木管楽器・金管楽器の響きは垢ぬけており、そのバランスも実に理想的でした。自分が学生のときのイメージでは、OEKは精緻で堅実な演奏ではあるが、何か足りないものがあるのではないかと感じ、また私自身クラシックを聴いていない期間があったため、OEKのステージからしばらく遠ざかっていましたが(なお前音楽監督であった故岩城宏之さんの非難では無い。90年代に岩城さん指揮の確か「ジュピター」交響曲を聴いた憶えがあるが、なかなか素晴らしかった)、今回の実演では特に木管楽器が生き生きと浮き上がっており、あっ、確かにこれはモーツァルト!と感じました。ストリングスのピアニッシモの使い方も格段にうまくなっており、以前は無かったハッとさせられる部分も第1楽章にありました。こんなオーケストラに成長したのかと感嘆。第3楽章のメイエさんのクラリネット・ソロが速すぎると感じたのを除けば、素晴らしいモーツァルトでした。
次は5時からの弦楽五重奏曲第5番K.593。ジェラール・コセ(va)さんが先ほどのモディリアーニ弦楽四重奏団に加入して登場。チケット販売売り場横のタイムテーブルではコセさんにお勧めマークが付いていましたが、確かに内声部のコセさんの加入により、音楽の流れが先ほどと大きく変わっていました。書いていませんでしたが、午前中の「不協和音」弦楽四重奏曲と同じ音楽堂邦楽ホールでの演奏です。たった一人の音楽家の加入で音楽が格調高く変わるというのは面白い現象です。前日CDを聴いて曲の予習しておけば良かったとちょっと後悔。
この日の最後に足を運んだ6時からの公演では、アリ・ヴァン・ベーク(cd)/オーヴェルニュ室内管弦楽団によるディヴェルティメントK.137が先ず奏されました。コンサート・ホールでの演奏でしたが、颯爽としながらテンポが早いとは感じず、先ほどの井上/OEKとの「フィガロ」と比較しても後者はやや早いと感じたものの、前者はテンポがモーツァルトにピタリとくる名演でした。そして菊池洋子さん(pf)が登場し、ピアノ協奏曲第12番K.414が始まりました。菊池さんのピアノは技術的には何ら破綻もなく、オーケストラとも対等に渡り合っていましたが、まだこれからの伸びしろを感じさせるピアニストでした。初日はこの演奏にて金沢を後としました。
つづく (次回完結)
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やっぱり、今年も北陸の音楽ファンの特権である「ラ・フォル・ジュルネ金沢」へ行ってきました。今回のテーマは「モーツァルトと仲間たち」。私が行ったのは初日の5/2(土)と二日目5/3(日)の二回です。二日ともにいい天気でした。
前売りチケットを買ってなかったのですが、昨年のコンサートと同じ轍を踏むまじと、初日には当日券発売となる朝8時半を少し過ぎた時間に金沢駅にJRで到着。徒歩ですぐの音楽堂に直行して目的の4枚(選択プログラムは後述)の素早くチケット購入。ただ、既にストラディヴァリア弦楽四重奏団によるディヴェルメント曲K.136 K.137 K.138が完売していました。今回は昨年のようなお得セット券ではあるものの当日の引き換え手続きが必要となるマルチパスというシステムが無くなり、またコンビニでの前売り券販売、全席指定席となったことが功を奏したのか、昨年のような前売りチケット完売で当日券の奪い合いや、いい席を求めての聴衆の小走りの大移動が無くなったのは好感をもちました。初日は少し聴衆が減ったような気がしましたが、ステージ席が臨時に設けられた去年が特殊だったのでしょう。
さてチケットを購入してから、本演奏の前に9時から金沢駅前の鼓門で無料公演の金沢市立工業高校のブラス演奏があり、聴いていましたが、「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」・「ジュピター」交響曲・クラリネット協奏曲の主題が使われた演奏でなかなか面白かったです。
さて有料公演の方。最初に選んだ工藤重典(fl)とモディリアーニ弦楽四重奏団による「不協和音」四重奏K.465とフルート四重奏曲第1番K.285のステージでは、演奏前にフルート奏者の工藤さんがマイクを持って登場。ストリング・カルテットの後にフルート四重奏が華やかでいいのではないかということで曲の順番を変えますとのアナウンス。着替え中なのでお待ちくださいと聴衆の笑いをとって退場後、しばらくしてモディリアーニ弦楽四重奏団が登場。若いメンバーでした。聴いていて私には現在発展途上中の団体かなとの感想をもちました。工藤さんが登場したフルート四重奏曲でも、工藤さんのフルートはさすが素晴らしいものの、ストリングスにもっと充実感が欲しかったところです。これはちょっと残念。会場を出てみると、午前中は会場に閑散とした感じを受けたのですが、正午が近付くにつれ当日券売り場前ではさすがに人波が押し寄せていました。
さて、2008年、フランスの本家「ラ・フォル・ジュルネ」が開催されているナント市においてモーツァルト直筆譜が発見されたそうで、音楽堂サービスカウンター向かって右に、その現物が展示されていました(日本初公開)。もちろんすぐ隣にセキュリティーの方がいます。私ものぞいてみましたが、思ったよりも小さいサイズであり、全てあわせても50小節ほどのもので、モーツァルトの筆跡は速筆ながら乱筆ではありませんでした。そのすぐ横には、いかにも急ごしらえという感じの掲示紙があり、そこには本日午後1時45分から緊急特別演奏として、音楽堂地下一階の交流ホールにてナント市立図書館長アニエス・マルセトさんによる解説とヴァイオリン演奏家ダニエル・キュイエ氏によるその演奏が行われますという告知がありました。ストラディヴァリア弦楽四重奏団のキュイエさんは、その直前にチケット完売だったディヴェルメント曲のコンサートでこの曲を本邦初演奏すると書かれており、なぜそのコンサートが朝からチケット完売であったのかという疑問が氷解しました。私もちょうど時間もあったので、交流ホールへ直行。その会場は500円で一日再入場可というお得な設定で、主に邦人演奏家や市民団体の公演が鑑賞できるスペースであり、しかもそのリハーサルまでもが公演空き時間中その場所で行われており、聴衆は自由に聴くことができました。
さて時間となりアニエス・マルセト図書館長が八角形のステージの壇上に登場し、フランス語の通訳を介して解説が始まりました。交流ホールの後方には電光スクリーンがあり、そこに今回発見された直筆譜が映し出されての解説でした。これはそもそも19世紀のフランスの画家でもあった富豪のコレクションの一つであり、亡くなるときに故郷のナント市に寄贈され、長らく図書館に保管されていたところ、噂を聞きつけた現代のモーツァルト研究者によって初めて直筆と認定されたそうです。楽譜は上4段下2段の二つに分かれており、上の楽譜部分はキリエで下の部分がクレド。モーツァルト晩年の筆によるものであると確認されているが、当時モーツァルトは、有名なレクイエムK.626を除いてミサ曲を書いていないので謎の部分が多いとのことでした。さて、マルセトさんの解説が終り、コンサートを終えたキュイエさんがその足で交流ホールに到着。その場でヴァイオリンでキリエの部分を演奏されましたが、これは本当にモーツァルト?といった曲でした。通訳を介してキュイエさんは、4段のキリエはパート譜の一部であり、完成したものでなければ完全なものとして演奏できない。そしてモーツァルトの曲を誰が完成させるのか?と肩をすくめて見せ、聴衆の笑いを誘いました。次に2列のクレドも演奏されました。キュイエさん曰く、これはサリエリの作品のようだ、確かにモーツァルトの直筆であることは間違いないけれど、この曲は彼の頭の中から生まれたものでは無いと思います、とのこと。モーツァルトが、サリエリなどの他人の曲を聴き、それを楽譜に書きとめたものの可能性もあるという話でした。実際私もこのクレドを聴いて、もしかしてバロック?との印象を持ちました。本当に充実した約40分でした。
つづく
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元来伴奏の低音楽器であったチェロに対して、ベートーヴェンは、その高音域まで使用することにより、完全なるソロ楽器としての市民権を与えた作曲家でもありました。5曲書かれたチェロ・ソナタは、「チェロ音楽の旧約聖書」と呼ばれるバッハのチェロ組曲に対し、「新約聖書」ともいわれています。その中で一番親しまれている第3番は、ヴァイオリン協奏曲など創作活動が盛んであった1806年から断片的なスケッチとして作曲が開始されています。1807年暮頃まで使われたスケッチ帳には交響曲第5番(運命)・6番(田園)と並行して、チェロ・ソナタ第3番の推敲過程が見られ、翌1808年に完成されました。アマチュアながら熟達したチェロ奏者でもあったグライヒェンシュタイン男爵のために作曲されたとされ、同男爵に捧げられています。初演の年月は不明となっています。
ベートーヴェン中期の曲に特徴的に見られる理想へ向かっての前進を感じさせ(特に第3楽章)、弦楽四重奏曲群を除いて私の一番好きなベートーヴェンの室内楽曲です。
favorites
フルニエ(vc)/ケンプ(pf)('65 Grammophon)
ロストロポーヴィチ(vc)/リヒテル(pf)('61 Philips)
あまりこの曲のディスクを持っていませんが、両演奏ともに優秀であり、音質も良いので、この二枚で私は十分満足しています。巷のいわゆる名曲名盤の本で双璧のように紹介されているのもうなずけます。
まずは私の好みのフルニエ/ケンプ盤ですが、第1楽章冒頭からのフルニエのチェロの響きが輝かしく高貴で素晴らしい。全体的にピアノのケンプは伴奏に徹しており、大きな主張はないもののフルニエとの見事な調和があり、特にピアニッシモでの細やかな感性が聴きもの。第3楽章のチェロの主題の貴族的美しさも下記ロストロポーヴィチを超えると思います。ライブ録音のためか音楽の流れもとても良いです。あたかも小雨の降るヨーロッパの庭園を散策し(第1・2楽章)、最終楽章では雨が止み、雲間から明るい日差しが斜めに差し込んで、そばにいる子犬たちがじゃれあっているかのようなイメージを私は持ちます。
フルニエ/ケンプ盤が叙事的ならば、対するロストロポーヴィチ/リヒテル盤は抒情的であり、演奏はベートーヴェン中期の精神世界。リヒテルの繊細かつ剛毅なピアノや、ロストロポーヴィチの情熱がベートーヴェンによくマッチしています。両者のパッションが飛び散り、あたかも交響曲のよう音楽が巨大です。確かに作曲時、ベートーヴェンは二つの大交響曲と並行してこの曲を創り出したのだなと再確認させられます。
話は変わりますが、この稿を書いていて気がついたことを付け加えると、「運命」交響曲の第2楽章においてはヴィオラ、第3楽章ではコントラバスとそれぞれ共に、チェロによって曲が開始されています。チェロ・ソナタ第3番となんらかの関連があるのかもしれません。
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いや~。やってくれました。WBC決勝戦の韓国戦で、日本が延長10回に千両役者シアトル・マリナーズのイチローが二点タイムリーで勝ち越し。日本ハムのダルビッシュが見事その裏を抑えてまたもや優勝です。めでたい。めでたい。
昨年のオリンピックでも感じましたが、韓国は本当に強いチームになりました。守備のエラーがありませんし、走塁もしっかりしています。その韓国や、強豪キューバやアメリカ(ただメジャー選手の中で辞退者いたのが残念)にも勝利したということで選手の皆さん胸を張って凱旋帰国してもらいたいです。
欲を言えばドラゴンズの選手も一人は参加して欲しかったです。ただ昨年のオリンピックで中日の4選手川上・岩瀬・森野・荒木(正確には台湾代表でチェン投手も出場)が試合に出場し、負けてからあらゆるマスコミにコテンパンに叩かれたので、気持は分かります。そしてカブスに移籍した福留の調子が悪いのも少し気になりました。中日時代から福留選手を見ていたので思ったのですが、下半身の動作が少しおかしいかなとの印象がありました。怪我でなければよいのですが。
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